「Y Matter & Void」では、存在と不在の相互作用が、存在の本質を探求する瞑想的な探求へと昇華されます。近年の天体物理学における発見(既知の物質は宇宙の4%未満しか占めておらず、残りの96%はダークマターとダークエネルギーとして未だに観測されていない)に着想を得たこの作品は、形と空虚の謎に挑みます。
この作品の核心は、密度と分散、物質と虚無の間の緊張と対話を視覚化している。赤と黒のテクスチャーを帯びた顔料の断片的な塊は、淡く曖昧な空間に浮かぶ宇宙の集合体――銀河、星雲、物質の元素衝突――を想起させる。それらを取り囲む虚空は空虚ではなく、眠れる可能性に満ちている。それは、説明できる以上のものを感じる人間の精神に似ている。